2012/07/25

祇園祭2012・近所と四条通の山鉾

今年は去年に比べて沢山の山鉾を見たので、記事も三本目になりました。わざわざ見に行ったのもありますが、煙草屋・銀行・フレスコに買い物で何かしら山鉾を見るので、近所の山鉾はだいたいどこに何が建つか分かるようになっています。

新町通や室町通に建つ山鉾は、山鉾建て〜山鉾巡行まで道路を通行止めにして、場合によっては一方通行を解除したりしますが、交通量の多い四条通はそうもいきません。四条通では鉾が建つ車線だけを潰して祭の準備が進められます。それ以外の車線はいつも通りですが、四条堀川〜四条河原町まで車線が減っている箇所が幾つかあるので、それなりに渋滞します。


長刀鉾

新町六角上ルを通過する長刀鉾
長刀鉾は山鉾巡行の一番先頭と決まっている籤取らずな鉾で、たぶん一番有名な鉾かもしれません。四条通烏丸東入ルに建てられます。

わりと近所であるにもかかわらず今まで一度も見た事が無かったので、宵山と山鉾巡行の二回、見てきました。

京都新聞のサイトには次のように書かれています。「くじとらず」の名があるように、山鉾巡行の先頭を受け持つ鉾。命名は、鉾のてっぺんを飾った三条小鍛冶宗近作の大長刀による。宗近が娘の病気平癒を祈願して八坂神社に奉納したが、鎌倉期にある武人が愛用。しかし何かと不思議が起こり、返納したという。大永2(1522)年、疫病がはやり、神託で長刀鉾町で飾ったところ、疫病は退散した。創建は、嘉吉元年(1441)説がある。真木は全長20メートル。現在、稚児が乗る唯一の鉾である。

長刀鉾のロゴマーク(紋?)は"長"の漢字をどうにかした感じのカッコいい形です。

函谷鉾

函谷鉾は烏丸通を挟んで西側、四条通烏丸西入ルに建てられる籤取らずな鉾です。5番目の巡行と決まっています。

四条室町からすぐのところに建てられるので、煙草屋へ行く時に必ず目に入ります。

京都新聞のサイトでは次のように紹介されています。中国古代史話、孟嘗君の故事に基づく。戦国時代、斉の孟嘗君は秦の昭王に招かれ、宰相に重用された。しかし讒言によって咸陽を脱出して、函谷関まで逃げたが、関の門は鶏が鳴かねば開かない。配下が鶏の鳴き声をまねたところ、あたりの鶏が和して刻をつくったので見事通り抜けたという。真木は22メートル。鉾頭に、三角形の白麻を張り、先頭に三日月が上向きにとりつけられる。

ロゴマーク(紋?)は"函"の文字をつまんでひねった感じの形です。

月鉾

建設中の月鉾
月鉾は四条通室町西入ルに建てられる鉾で、いつも行く煙草屋→フレスコの買い物道中に必ず横を通ります。今年は9番目の巡行でした。

京都新聞のサイトには次のように書かれています。

『古事記』によれば、伊弉諾尊が黄泉の国から戻り、禊祓いをされたとき、左眼を洗って天照大神、右眼を洗って月読尊、このあと、鼻を洗って素戔鳴尊を生んだ。月読尊は夜を支配した神だが、水徳の神でもあり、月鉾は、この故事に由来する。鉾頭に、横40センチ、上下24センチの金色の三日月。真木の中ほどに天王様を飾った天王台の下には籠製の船が真木を貫いてとり付けられる。元治元年の大火にもわずかに真木を失っただけだった。

月鉾の粽

また、今年の粽は月鉾で買いました。いつも通り放下鉾で買うつもりが、たまたま行った時に曳き初めで鉾が出かけていて、売り場もなかったので、その足で寄った月鉾で買う事にしました。いつも放下鉾で買っていたので知らなかったのですが、山鉾によって粽の値段が違いました。代替どこも500円〜1000円ぐらいですが、月鉾は拝観券がついていて1000円なので、粽そのものの値段は他と同じ位かなと言うところです。

月鉾は粽を買うと月鉾の上に上がれるのですが、火がかかっていて神社関係に近寄れない期間でもあった為、残念ながら遠慮しておきました。

郭巨山

郭巨山は四条通西洞院東入ルで、四条通の北側車線を一つ潰して建てられる山鉾です。

四条西洞院のフレスコに行く時はよく通る場所ですが、今年は山鉾巡行の時に新町通で見た一回だけでした。

京都新聞のサイトでは次のように紹介されています。山には屋根がないのが普通だが、この山は日覆障子を乗せている。金地彩色法相華文の板絵として他の山にない古い形式を残している。名前の由来は、中国の史話にある貧しくて母と子を養えない郭巨が、思い余って子を山に捨てようしたとき、土の中から金の釜が現れ、母に孝養を尽くした話による。人形は、鍬を持つ郭巨と紅白の牡丹の花を持つ童子の2体。

蟷螂山

新町六角上ルを通過する蟷螂山
蟷螂山はカマキリが目印の山鉾で、西洞院通四条上ルに建てられます。今年は4番目の巡行でした。

いつも行っている銭湯、煙草屋が休みの時や目的のものが無い時に行く、もう一件の銭湯・煙草屋があるので、わりとよく通るところです。すぐ近くにフレスコもあります。

京都新聞のサイトには次のように書かれています。かまきり山、とも。文字どおりカマキリが屋根の上に乗り、子供たちも喜びそうな楽しい趣向だ。「蟷螂の斧」とは、自分の力のほどをわきまえず、大敵に立ち向かうことだが、その勇猛さを賞した中国の君子の故事が出典。町内の事情で、明治初め以降巡行をやめたが復帰した。

山鉾の屋根に乗っているカマキリは腕が動きます。どうやって動いているのか仕組みは知りませんが、山鉾巡航中も屋根のカマキリは動いています。

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